自ら死に急ぐことは無い。
自ら死んではいけない。
それは負ける事だ。 逃げる事だ。
少しずつでもいい、一歩一歩進んでいけ。
生きてればいい事もある。
悪い事は続かない。
悪い事があるからいい事が実感できる。
皆、自ら死ぬ事を止めようと言葉を紡ぐ。
それは正しい事であり、人としてしなきゃいけないことであり、
何よりも誰しも大事な人に居なくなって欲しくない。
だから決して、誰も自ら死ぬ事を許してはくれない。
辛いことから逃げてもいいんだ。と言いながら、
誰も死に逃げる事だけは許さないし、
一歩づつ進めと、逃げ続ける事も停滞し続ける事も許してはくれない。
国が自死を問題視するのは国のためだし、
身近な人が止めるのは悲しい思いをしたくない自分のため。
そこに本当に思いやりはあるのだろうか。
生きていればいい事もある。
それを実感するには悪い事もある。
それを繰り返して皆、日々生きてる。
それは、どんだけ歳を重ねても
悩む事・辛い事・悲しい事・傷付く事・苦しい事・泣く事は必ずあるという事。
頻度や重さが変わったとしても
幾つになってもそれは無くならずそこにあって、
何とかやり過ごしてみんな今を生きてるという事。
それを知っていてもなお
人は生きろと口を揃えて言う。
その思いをしても生きろと言う。
生きていても必ず辛い事は待っている。
そう思うと、自死を認めないのは苦しめてる事では無いのだろうかとも思ったりもする。
それでも。
もし、誰かが自ら死のうと思っている場面に居合わせたら。
もし、それが大切な誰かだったら。
きっと「死なないで」と言ってしまうだろう。
寂しい思いをしたくないから。
泣きたくないから。
その温もりを手放さないように
相手を苦しめてしまう結果だとしても
きっとワガママを言ってしまうだろうな。
ごめんね。
